Wednesday, August 29, 2007

厚生労働省「ネットカフェ難民は5400人」の統計のウソ

近頃話題の「ネットカフェ難民」ですが、厚生労働省の調査結果が2007年8月28日に出ましたね(参考文献[1])。 そもそも「ネットカフェ難民」という用語が日本テレビが2007年1月28日放送に放送した「ネットカフェ難民漂流する貧困者たち」という番組以降広まった用語だそうです(参考文献[2])。正確にはなんていうんでしょうね? 厚生労働省の言葉を借りれば、「住居を失い寝泊まりのためにネットカフェ等を常連的に利用する『住居喪失者』」ということになります。ちょっと長いですネ。

今回の報告書によれば、その「住居を失い寝泊まりのためにネットカフェ等を常連的に利用する『住居喪失者』」が全国で推計5400人いるとのことです。ちなみに同じ厚生労働省によるホームレスの調査によると、今年、普通の(?)ホームレスは全国で18,564人いるとのこと(参考文献[3])。5400人や18564人が多いのか少ないのかよくわかりませんが。

私自身はネットカフェをオールナイトで使ったことは数回しかないので、「ネットカフェ難民」が 多いかとか、ふえているかとか、まったくわかりません。でもまあ、せっかくなので、その厚生労働省が 今回出した「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査報告書」というのを読んでみました。

わたしが興味があるのはなんといっても調査方法です。この厚生労働省の調査では2段階で 調査しています。まず第1段階は電話による調査。全国の24時間営 業のインターネットカフェ・漫画喫茶等の全店舗(3,246店)に電話をし、店長・店員等に電話で聞きました。 「(1)平日オールナイトする客は何人? (2)そのうち週の半分以上来る常連は何人?」。えられた有効回答数 1,173店。結果は、1店舗あたりの平均オールナイト客は18.9人/日、常連客は6.6人/日。常連の割合は34.9%でした。これを全店舗数 3,246店にかけると、全国のネットカフェマンガ喫茶のオールナイト利用者数は 60,900人/日、うち常連客数は21,400人/日です。「注:これは基本的な考え方であり具体的な計算式は よりきめ細かなものを用いている」とのことで、単純なかけ算では数があいませんが、大略はそう言うことです。

allnight.jpg

表1. オールナイト利用者内訳(推計)

つぎに、第2段階として、146店を抜き出してオールナイト客にアンケートを行ったところ、87店舗から1,667人分の 回答が得られました。1667人のうち、「現在『住居』がなく、寝泊まりするために利用」しているのは 7.8%。全国で60,900人のうち7.8%が「現在『住居』がなく、寝泊まりするために利用」していると 仮定すると、全国では4750人になります。これは1日の値ですから、 「たまたまその日はネットカフェに来なかった」人を勘案しなくてはいけません。 たとえば週5日来るひとでたまたまその日にいなかったひとは2/5いるはずです。というのを計算にいれると、約5400人。ということになります。パチパチ。

とまあ、いっけんもっともっぽいですが、ポイントは 「この調査の生データが報告書に載っていない」ことです。じゃあ なにが載っているのか。

(2)データの補正
第2次調査のアンケートは、全体としては、平成19年6月下旬~7月中旬に実施された
が、各店舗ごとにみると、1日~数日間程度にわたって実施された店舗が大半である。複
数日にわたって実施された場合、2日目以降は、前日までに既に回答済みのためにアン
ケート対象とならない利用者が発生する可能性があるが、このような者は、利用頻度の高
い者に多いと考えられ、得られた調査結果は、オールナイトの利用頻度の高い者の割合
が相対的に小さいものとなっている可能性がある。
このため、第2次調査のQ3(利用頻度)において「1週5日以上」又は「2週に3~4日
程度」利用すると回答した者(=常連的利用者)の全体に占める構成比が、第1次調査で
得られた、「オールナイト利用者のうち週の半分以上利用する常連者概数」の「オールナ
イト利用者概数」に占める比率に合致するよう、第2次調査によって得られた各調
査サンプルに対して、立地区分ことの補正用ウェイトを乗じて、データを補正した。
第2節以下で取り扱う数字は、すべてこれらの補正後のデータである。

住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査報告書 p.6

要するに補正後のデータしか載っていない。この補正ってのは何のためにしているかと言うと、 ネットカフェでオールナイト客に対して行った調査は数日間に渡って行ったところもあるため、 常連客は2日目以降解答しなかった可能性がある。つまり、常連客の割合が少なくなっている可能性が ある。だーかーらー、電話で調査した調査1の比率で常連客の割合を「補正」しました、ってこと。

生データがないので極端な話を想像してしまうのですが、例えば、1667人の回答者のうち、 週5日以上来ると答えたひとは25人でした。週3-4日来ると解答したひとは33人でした。割合にすると、 それぞれ1.5%と2.0%です。あわせて3.5%。でーもー、これって少なめに出てる可能性あるよねー、だから、 調査1で出た「常連客の割合は34.9%」っていうのにあわせてー、10倍にしちゃう! とかやってる可能性も 否定出来ない。常連客の割合を10倍にしちゃうと、常連客中にしめる「現在『住居』がなく、寝泊まり するために利用」の割合は大きいので、そっちもふえちゃいますね。

untitled2.png

図1. 「補正」のしくみ (生データの数値は想像)

まあこの「xx倍」が統計的に妥当な数値なら問題ありませんね。って妥当な数値がいくらなのか、 統計の抗議で居眠りしていたわたしにはわかりませんけど。

というわけで、「常連客の割合は34.9%」っていうのにあわせてー、xx倍にしちゃう! の xx倍の部分がわからないと、ネットカフェ難民5400人の真偽は不明ですね。生データみせてー > 厚生労働省

参考文献

  1. 日雇い派遣労働者の実態に関する調査及び住居喪失不安定就労者の実態に関する調査の概要
  2. 愛・蔵太の少し調べて書く日記
  3. ホームレスの実態に関する全国調査検討会(第4回)

チョコチップ入りパウンドケーキ chocolate chip pound cake

チョコレートチップ入りのパウンドケーキを焼いてみました。これはまた他の学童クラブへ差し入れする分。だんだんお菓子屋みたいになってきました ^^;

pound cake

チョコチップパウンドケーキ

ブラウンのマルチクイックで普通の板チョコをチョコチップに砕いて使いました。今回はいつもよりちょっと全体的に増量しようとおもって、型1本あたり生地の量を30%増量したら、いつもの時間やいただけではナマヤケでした....がくっ。しかも、オーヴンから出して、かなり冷えて生地がへこむまで気がつかなかった...がくっ。しょうがないのでその状態から追加で30分ほど焼いてみた ^^;; いちおう食えるかも...(食えないかも)。

どこかにもって行く用事の時は、いつもどおりやるのが正解だなあ... ^^;;

今日はパウンドケーキのあと家でたべる用の「ショートブレッド」を焼こうと思ったのだが、つかれたのでやめ ^^;; またあしたかあさってにしよ...

....


Tuesday, August 28, 2007

さくらのレンタルサーバでRuby on Railsをうごかしてみた...らかなり遅いかも...

その1その2さくらのレンタルサーバにRuby on Railsをインストールして、 動作確認をするところまでやりました。今回は簡単なアプリケーションを作って、どれぐらいの速度で うごくのか確かめてみたいと思います。題材は「ToDoリスト」です。

その2の続きで、$HOME/Railsの下にTodoというアプリケーションを作ります。

% cd ~/Rails
% rails Todo

mySQLで「todos」という名前のテーブルを作っておきます。sqlサーバー、ユーザー名、パスワード、DB名はそれぞれ自分のものにかえてください。

% mysql --host=mysqlhoge.db.sakura.ne.jp --user=xxxx --password=yyyy xxxx
...
mysql> create table todos (
  -> id int primary key not null auto_increment,
  -> desctiption varchar(100) not null,
  -> done tinyint not null default 0);
Query OK, 0 rows affected (0.03 sec)

mysql> desc todos;
+-------------+--------------+------+-----+---------+----------------+
| Field       | Type         | Null | Key | Default | Extra          |
+-------------+--------------+------+-----+---------+----------------+
| id          | int(11)      |      | PRI | NULL    | auto_increment |
| desctiption | varchar(100) |      |     |         |                |
| done        | tinyint(4)   |      |     | 0       |                |
+-------------+--------------+------+-----+---------+----------------+
3 rows in set (0.01 sec)

テーブルが出来たら、各種設定です。

  1. config/environment.rbの設定
  2. public/.htaccessの設定
  3. tmpとlogのパーミッション
  4. config/database.ymlの設定

(1)(2)(3)はその2に詳しいので、そちらをご参照の上、設定してください。(4)は、DBの設定です。 development:とtest:とproduction:の3セクションがありますが、今回はdevelopment:を下記のように 設定します。

development:
adapter: mysql
database: xxxx
username: xxxx
password: yyyy
host: mysqlxx.db.sakura.ne.jp

次にアプリケーションのモデルとコントローラーを生成します。

% cd ~/Rails/Todo
% ruby script/generate model Todo
% ruby script/generate controller todo

詳しい説明は省きますが ^^;; app/controllers/todo_controller.rb を以下のようなかんじにします。

% cat app/controllers/todo_controller.rb
class TodoController < ApplicationController
 model :todo
 def index
   redirect_to :action => :list
 end
 def list
   @items = Todo.find_all
   @newitem = Todo.new
 end
 def edit
  @edititem = Todo.find(params[:id])
 end
 def update
  item = Todo.find(params[:id])
  item.update_attributes(params[:todo])
  if item.save
        redirect_to(:action => "list")
  else
        render_text "Couldn't update an item"
  end
 end
 def add_item
  item = Todo.new(params[:todo])
  if item.save
        redirect_to(:action => "list")
  else
        render_text "Couldn't add new item"
  end
 end
end

app/views/todo/edit.rhtmlを下記のように。

% cat app/views/todo/edit.rhtml
<html>
  <head>
    <title>Edit an item - My todo list</title>
  </head>
 
  <body>
  Edit the item:<br>
  <% form_for :todo, @edititem, :url => { :action => :update , :id => @edititem } do |f| %>
    <%= f.check_box :done %>
    <%= f.text_field :description %>
    <%= submit_tag 'Update' %>
  <% end %>
  </body>
</html>

app/views/todo/list.rhtmlを下記のように。

% cat app/views/todo/list.rhtml
<html>
  <head>
    <title>My todo list</title>
  </head>
 
  <body>
    <% @items.each do |i| %>
    <%= check_box_tag("i", i.done, (i.done == 1)) %>
    <%= i.description %>
    <%= link_to("Edit", :action => "edit", :id => i.id) %>
    <br />
    <% end %>
  <hr>                                                   
  <% form_for :todo, @newitem, :url => { :action => :add_item } do |f| %>
    New item:
    <%= f.text_field :description %>
    <%= submit_tag 'Add item' %>
  <% end %>
  </body>
</html>

config/routes.rbに下の2行を追加。

map.connect '', :controller => "todo"
map.connect 'list', :controller => "todo", :action => 'list'

webで見られるところから、publicにシンボリックリンクを張る。

% ln -s /home/xxxx/Rails/Todo/public ~/www/todo

そんなこんなで完成。「My todo list」でうごいています。みてみるとわかりますが、かなり遅い。リロードに3秒ぐらいかかりますね。さくらのレンタルサーバーはfcgiが使えなくって、cgiなのが原因みたい。ちょっとこの遅さではツカエナイカモ...

参考文献

  1. テスト
  2. さくらのレンタルサーバーにRuby on Railsをインストールする方法
  3. さくらのレンタルサーバーにRuby on Railsをインストールする方法 その2
  4. Rail's wiki

Friday, August 24, 2007

2030年、CPUの速度は現在より10万倍速くなる?

わけあって、ドライストーンスコアのリストから、適当に抜き出して、 CPUの発売年度(これも適当ですが)でプロットしてみました。 PC系の1チップCPUだけです。グラフはこんな感じ。y軸はドライストーンスコア、 x軸はCPUの発表年です。

futsujiku.jpg

図1. CPUの速度と発売年の関係(普通軸)

グラフだけでもとのデータがなくて申し訳ないんですが、 いまそのデータが手元にない。あとで追加しておきます。 まあ、これだとよくわからないんだけど、対数軸にしてみると、

taisuujiku.jpg

図2. CPUの速度と発売年の関係(対数軸)

おお。見事に直線っぽい。そこで近似線を重ねてみた。

kinji.jpg

図3. CPUの速度と発売年の関係(対数軸)近似線付き

グラフ中に書いてありますが、近似の直線によると、おおむね1.6年で2倍の性能になっているようです。 ちなみにムーアの法則は18〜24ヶ月で集積度が2倍になるというやつ。1.6年=19.2ヶ月ですから、おおむね 適合しているかな。おもしろいのは1970年付近で1になること。1970年ってのはなんかすべての始まりの 年なんですかね?

まあいい加減なデータなのでアレなんですが、もし今後もこのペースで性能が向上するとすると、 図3によれば、2030年にはドライストーンのスコアが1兆ドライストーンになります。これはすごい。 グラフの最後のプロットの点が1千万ドライストーンですが、これはG5の2.0GHzです。つまり、 2030年のCPUは、G5 2.0GHzの10万倍の速さになる。かもしれない。

10万倍といわれてもイマイチピンときませんね。でも2030年ってもうすぐそこです。 というわけで、G5の10万倍速いCPUができたら一体どういうことが出来るのか、 または一体どういうことを やりたいか、いまのうちから考えといたほうがいいですね。みなさんはなにをやってみたいですか?

参考文献

  1. dhrystone
  2. Dhrystone2.1 ベンチマークの結果
  3. Intel社が開発したマイクロプロセッサーの技術的スペックの歴史的変遷(詳細版)

Thursday, August 23, 2007

Firefoxでしたまでスクロールすると自動でページをめくってもらえるスクリプト(AutoPagerize)

2008/12/23追記:現在autopagerizeがうまく動かないようです。詳しい対処法は autopagerizeが動かなくなった時の対処法をご覧ください。


今日は面白いものを教えてもらったのでメモっておきます。

たとえばGoogleで検索したとき、デフォルトの1ページ表示数10件のなかに希望のものがなかった場合、 次のページに簡単にいけたらいいなー、とおもいませんか? わたしはsite:をつかって検索したとき、 なにがインデックスされてるのかざっと見たいだけなのに、いちいちポチポチ「次へ」をおすのが めんどくさいなあ、とおもってました。そこでこれだ! AutoPagerize。一番下までスクロールすると、 自動で次のページがつながって表示されます。言葉で説明するとよくわからんが、図で見るとこんなかんじ。

autopagerize.jpg

図1. GoogleにてAutoPagerize動作中

まんなかの線から下が勝手につながった「次」のページです。便利かも。Googleだけじゃなくて、

hatena.jpg

図2. はてな注目のエントリーにてAutoPagerize動作中

flickr.jpg

図3. FlickrにてAutoPagerize動作中

というように、いろいろなサイトに対応しています。詳しくはAutoPagerizeのSITEINFOデータのページをみればわかる。というわけで、インストールしよう。

AutoPagerizeはGreasemonkeyのスクリプトなので、Firefoxじゃないとだめです。またGreasemonkeyの アドオンをいれていないひとは、まずGreasemonkeyをいれましょう。Firefox Add-ons - Greasemonkeyに 行って、緑の「インストール」ボタンを押し、そのあと出てくるダイアログの「今すぐインストール」を 押します。

greasemonkey.jpg

図4. Greasemonkeyのインストール

インストールが終わるとFirefoxの再起動を求められますから、再起動しましょう。再起動して 立ち上がってくると、右下におサルさんのアイコンが出るはず。

monkey.jpg

図5. おさるのアイコンほいさっさ

この状態になったらつぎはAutoPagerizeのインストールです。AutoPagerizeのページにいって、 わかりにくいけど右側の黒い「Install this script」を押し、出てくるダイアログで 「インストール」を押します。

autopagerize-install.jpg

図6. AutoPagerizeのインストール

これにてインストール完了。これであなたもAutoPagerizestだ! (なにそれ)。AutoPagerizestのキミなら、2ちゃんねるをこえる日本最大の釣り堀との呼び声もたかいあのサイトも! ↓

komachi.jpg

図7. 発言小町でAutoPagerize中

おおっ。結構便利。かも? みなさんもごかつようあれー。

参考文献

  1. Firefox Add-ons - Greasemonkey
  2. AutoPagerize
  3. AutoPagerizeのSITEINFOのページ

Tuesday, August 21, 2007

さくらのレンタルサーバーにRuby on Railsをインストールする方法 その2

前回、さくらのレンタルサーバにRuby on Railsをインストールする方法でrubygemsとRuby on Railsのインストールができたので、こんどは試しに動かしてみます。

まずはRailsのアプリケーションのディレクトリを作成。場所はどこでもいいですが、webでみられないところにしてください。さくらのレンタルサーバーでいうと ~/www 以外ですね。のちほど、公開用のディレクトリだけ、~/www以下からシンボリックリンクを張ります。ここでは~/Rails以下にRailsのアプリケーションをまとめておくことにして、今回のテスト用のアプリケーション「test」(そのまま!)をその下におきます。

% cd
% mkdir Rails
% cd Rails
% rails test
      create  
      create  app/controllers
...(略)...
      create  log/development.log
      create  log/test.log
% ls -l
total 2
drwxr-xr-x  14 narak  users  512 Aug 22 13:03 test/
% cd test
% ls -l
total 34
-rw-r--r--  1 narak  users  8001 Aug 22 13:03 README
-rw-r--r--  1 narak  users   307 Aug 22 13:03 Rakefile
drwxr-xr-x  6 narak  users   512 Aug 22 13:03 app/
drwxr-xr-x  2 narak  users   512 Aug 22 13:03 components/
drwxr-xr-x  3 narak  users   512 Aug 22 13:03 config/
drwxr-xr-x  2 narak  users   512 Aug 22 13:03 db/
drwxr-xr-x  2 narak  users   512 Aug 22 13:03 doc/
drwxr-xr-x  3 narak  users   512 Aug 22 13:03 lib/
drwxr-xr-x  2 narak  users   512 Aug 22 13:03 log/
drwxr-xr-x  5 narak  users   512 Aug 22 13:03 public/
drwxr-xr-x  4 narak  users   512 Aug 22 13:03 script/
drwxr-xr-x  7 narak  users   512 Aug 22 13:03 test/
drwxr-xr-x  6 narak  users   512 Aug 22 13:03 tmp/
drwxr-xr-x  3 narak  users   512 Aug 22 13:03 vendor/

できた。できたら、いくつか設定を変更します。

まずはディレクトリとファイルのパーミッション関係。test/log と test/tmp はwebサーバー経由で起動されたrubyに書き込み権限がないといけません。したがって、o+wにしちゃう。-Rオプションを忘れずに。

% chmod -R o+w log tmp
% ls -l
total 34
-rw-r--r--  1 narak  users  8001 Aug 22 13:03 README
-rw-r--r--  1 narak  users   307 Aug 22 13:03 Rakefile
drwxr-xr-x  6 narak  users   512 Aug 22 13:03 app/
drwxr-xr-x  2 narak  users   512 Aug 22 13:03 components/
drwxr-xr-x  3 narak  users   512 Aug 22 13:03 config/
drwxr-xr-x  2 narak  users   512 Aug 22 13:03 db/
drwxr-xr-x  2 narak  users   512 Aug 22 13:03 doc/
drwxr-xr-x  3 narak  users   512 Aug 22 13:03 lib/
drwxr-xrwx  2 narak  users   512 Aug 22 13:03 log/
drwxr-xr-x  5 narak  users   512 Aug 22 13:03 public/
drwxr-xr-x  4 narak  users   512 Aug 22 13:03 script/
drwxr-xr-x  7 narak  users   512 Aug 22 13:03 test/
drwxr-xrwx  6 narak  users   512 Aug 22 13:03 tmp/
drwxr-xr-x  3 narak  users   512 Aug 22 13:03 vendor/

次は環境ファイルの設定。場所はtest/configの下の「environment.rb」です。ロードパスを追加するのと、環境変数GEM_HOMEの設定を追加。diffをとるとこんなかんじ。3行追加ですからviで編集するか、下のようなpatchをあてるか、どうにかしてください。もちろん「/home/narak」のところはご自分のホームディレクトリに変更してくださいね。

% diff -u config/environment.rb.org config/environment.rb
--- config/environment.rb.org   Wed Aug 22 13:20:58 2007
+++ config/environment.rb       Wed Aug 22 13:20:47 2007
@@ -1,4 +1,8 @@
 # Be sure to restart your web server when you modify this file.
+$LOAD_PATH.push("/home/narak/lib/ruby/site_ruby/1.8")
+$LOAD_PATH.push("/home/narak/lib/ruby")
+
+ENV['GEM_HOME'] ||= '/home/narak/lib/ruby/gem'
 
 # Uncomment below to force Rails into production mode when 
 # you don't control web/app server and can't set it the proper way

上記は、要するにインストールのところで~/.cshrcに設定した環境変数「RUBYLIB」と「GEM_HOME」ですね。Railsのアプリケーションがwebサーバ経由で動くときは、当然ユーザとは違うuidでうごきますから、 ~/.cshrcで環境変数設定しても全然関係ない。だからこのconfig/environment.rbにかかなくちゃいけないってわけ。実は前の記事を書いたあと、すぐこの記事を書こうと思ったのだが、これでハマって時間がかかってしまった。 だいぶコードを読んだので、おかげさまでrubygemsに詳しくなりました ^^; GEM_HOMEめー。

config/environment.rbが終わったら次はpublic/.htaccessです。このpublicディレクトリが公開用のディレクトリになります。さくらのレンタルサーバーではOptionsは無効なので、これをコメントアウト しておかないとエラーになっちゃいます。AddHandlerもいらないのでコメントアウト。

% diff -u public/.htaccess.org public/.htaccess
--- public/.htaccess.org        Wed Aug 22 13:35:07 2007
+++ public/.htaccess    Wed Aug 22 13:34:26 2007
@@ -1,7 +1,7 @@
 # General Apache options
-AddHandler fastcgi-script .fcgi
-AddHandler cgi-script .cgi
-Options +FollowSymLinks +ExecCGI
+#AddHandler fastcgi-script .fcgi
+#AddHandler cgi-script .cgi
+#Options +FollowSymLinks +ExecCGI
 
 # If you don't want Rails to look in certain directories,
 # use the following rewrite rules so that Apache won't rewrite certain requests

さー、これでいよいよ準備が整いました。webからみられる場所からtest/publicに向けてシンボリックリンクを張ります。今回は~/wwwの直下に「test」という名前でシンボリックリンクを作りました。こんなかんじ。

% ln -s $HOME/Rails/test/public $HOME/www/test

これで、http://narak.sakura.ne.jp/test/にアクセスすると下のような「Welcome aboard」画面が出ます。

welcome-aboard2.jpg

図1. Welcome abord

続いて「About your application's environment」をクリックしてみます。

for-security-purpose.jpg

図2. About your application's environment

図2のように「For security purposes, this information is only available to local requests.」と出ればRailsは正常動作しています。とりあえずパチパチ!

トラブルシューティング

上記の図1、図2のようにならなかった場合ですが、まず図1の画面が出ず、図3のように 「Internal Server Error」が出る場合。これはpublic/.htaccessにエラーがあると思われます。 ちゃんと「Options」をコメントアウトしたかどうかチェックしましょう。

internal-server-error.jpg

図3. Internal Server Error

次に図1の画面は出るのだが、図2のところで「Application error Rails application failed to start properly"」と出る場合(図4)。この場合は、config/environment.rbでENV['GEM_HOME']がセットされていないと思われます。ちゃんとENV['GEM_HOME'](と$LOAD_PATH)の行を追加したかチェックしましょう。

application-error.jpg

図4. Application error

というわけで、いちおう動作できました。次回はデータベースの設定をして、簡単なアプリケーションでも作ってみましょう。さくらのレンタルサーバでRuby on Railsをうごかしてみたら...ヘ続く。

参考文献

  1. Ruby on Rails
  2. RubyGems Manuals
  3. Application Error - Rails application failed to start properly, Hoopla!, 2006
  4. RubyOnRails(さくらサーバ編)
  5. さくらのレンタルサーバにRuby on Railsをインストールする方法(その1), がんちゃんのブログ, 2007

Sunday, August 19, 2007

さくらのレンタルサーバにRuby on Railsをインストールする方法


2008.5.10追記

rubygemsもRailsも新しいバージョンが出ており、インストールの手順が多少かわりましたので、それにもとづいた記事をかいております。アップデート版さくらのレンタルサーバーにRuby on Rails 2.0.2をインストールする方法をご覧ください。


6月にあった人工知能学会の全国大会でもまつもとさんが招待講演をしたりして、なにげにもりあがっているRuby on Railsですが、わたしもさくらのレンタルサーバでRuby on Railsしてみようとおもい、インストールしてみました。そのための手順をまとめておきます。インストールに当たっては参考文献[1]と[2]を参考にしました。

まずはrubyがはいっていることの確認。

% ruby --version
ruby 1.8.5 (2006-08-25) [i386-freebsd6]

もんだいありませんね。rubyを新規にインストールしているひとが多いようですが、rubyをインストールし直す必要は「ありません」。既に入っているものを利用可能です。ただし「environment.rb」というファイルに環境変数「GEM_HOME」を設定する必要があります。詳しくは

続編「さくらのレンタルサーバーにRuby on Railsをインストールする方法 その2」をあわせてごらんください。

次にrubygemsをインストールします。rubygemsはrubyのパッケージ管理システムみたいなやつです。むしろgemsはrailsのインストール手段として有名になってきたらしい。なるほど。で、インストール方法ですが、標準のインストール先は/usr/localのようですが、もちろんさくらのレンタルサーバーではそんなところには入れられないので、$HOME(=/home/hogehoge)に入れることにします。$HOME/lib/ruby/gemと$HOME/binにはいります。ディレクトリがない場合は作っておきます。

% mkdir ~/bin
% mkdir ~/lib
% mkdir ~/lib/ruby
% mkdir ~/lib/ruby/gem

/usr/localじゃなくて$HOMEを見るように環境変数を設定しておきます。~/.cshrcに以下の行を追加。

setenv RUBYLIB $HOME/lib/ruby/site_ruby/1.8:$HOME/lib/ruby
setenv GEM_HOME $HOME/lib/ruby/gem

.cshrcをセーブしたら% source ~/.cshrcなどとして環境変数をセットしておきます。

rubygemsをダウンロードして展開します。2007年8月現在の最新版は0.9.4です。展開先は~/srcの下あたりがいいでしょう。なかったらこの際だから作っておきましょう。

% mkdir ~/src
% cd ~/src
% ftp http://rubyforge.org/frs/download.php/20989/rubygems-0.9.4.tgz
% tar xvzf rubygems-0.9.4.tgz

gemsをインストールします。setup.rbを実行するとconfig, setup, installの順で勝手に実行されるのですが、下で述べる理由で今回は1ステップづつ手で実行します。まずはconfigです。インストール先は$HOMEなのでその旨指定します。

% cd rubygems-0.9.4
% ruby setup.rb config --prefix=$HOME

このあとはsetupしてinstallするのですが、このままだとうまくいきません。あまり追求していませんが、おそらくrubygemsのバグでgemsが入るlibのパスが、configのprefixで指定したやつにならないのね。しょうがないので修正します。configsするとできる「.config」というファイルをviかなんかで以下のように修正するか、sedでもかけるか、patchするかなんかして修正してください。6行ほど修正。

% diff -u .config.org .config
--- .config.org Sun Aug 19 19:50:15 2007
+++ .config     Sun Aug 19 19:51:40 2007
@@ -5,12 +5,12 @@
 mandir=$prefix/man
 sysconfdir=$prefix/etc
 localstatedir=$prefix/var
-libruby=/usr/local/lib/ruby
-librubyver=/usr/local/lib/ruby/1.8
-librubyverarch=/usr/local/lib/ruby/1.8/i386-freebsd6
-siteruby=/usr/local/lib/ruby/site_ruby
-siterubyver=/usr/local/lib/ruby/site_ruby/1.8
-siterubyverarch=/usr/local/lib/ruby/site_ruby/1.8/i386-freebsd6
+libruby=$libdir/ruby
+librubyver=$libdir/ruby/1.8
+librubyverarch=$libdir/ruby/1.8/i386-freebsd6
+siteruby=$libdir/ruby/site_ruby
+siterubyver=$libdir/ruby/site_ruby/1.8
+siterubyverarch=$libdir/ruby/site_ruby/1.8/i386-freebsd6
 rbdir=$siterubyver
 sodir=$siterubyverarch
 rubypath=/usr/local/bin/ruby18

「.config」を修正したら、setupしてinstallです。

% ruby setup.rb setup
% ruby setup.rb install

これでgemsがインストールできたはず。出来たら確認しよう。出来たばかりだとコマンドがコマンドサーチパス内にはいっててもみつからないので、実行前にrehashします。

% rehash
% gem -v
0.9.4

オッケーですね。ではいよいよRailsをインストールしましょう。以下のようにします。

% gem install rails --include-dependencies

1回めはパッケージの情報がとれなかったみたいで失敗しました。2回めはオッケー。--include-dependenciesオプションをつけると、Railsのために必要なパッケージもインストールしてくれます。成功したら$HOME/lib/ruby/gem/bin/のしたにrailsとrakeというコマンドが入っています。$HOME/binあたりへシンボリックリンクを張ってもいいけど、面倒なのでまるごとコマンドサーチパスに入れておきます。~/.cshrcを編集して$pathに$HOME/lib/ruby/gem/bin を追加。

set path = (/sbin…(略)…/usr/X11R6/bin $HOME/bin $HOME/lib/ruby/gem/bin)

出来たらsourceしてrehashしてrailsの確認。

% source ~/.cshrc
% rehash
% rails -v
Rails 1.2.3

できたー。けっこう簡単。かな?

続編「さくらのレンタルサーバーにRuby on Railsをインストールする方法 その2」では、Railsの動作確認をします。つづく。

参考文献

  1. [Ruby]さくらにrubygems0.9.4インストール, qw/Perる PHP 日誌/, 2007
  2. [Ruby]さくらにRailsインストール, qw/Perる PHP 日誌/, 2007
  3. シリーズ パッケージマネジメント, rubyist magazine, 2006
  4. ruby on rails

Gateaux quatre quarts --カトルカール(パウンドケーキ)のレシピ

月曜日に学童クラブに差し入れるために、またもやカトルカールを焼きました。子供が50〜60人ぐらいいるので、3本(300g x4)じゃあ足りなさそう。明日また2,3本やきます。

quatre quarts

写真1. カトルカール

カトルカール(quatre quarts)というのはフランス語で4/4(4分の4)という意味で、小麦粉、バター、卵、砂糖を同じ量だけ使って作るのでこの名前がついています。英語で言う「パウンドケーキ」もおなじものです。以前書いたレシピはチーズ入りだったので、なにも入ってないプレーンなカトルカールのレシピを書き留めておきます。

材料(18cmの型ひとつぶん程度)

  • 小麦粉 100g
  • バター 100g
  • 砂糖 100g (50gづつ2つにわけておく)
  • たまご 2個 100g程度(Mサイズの卵は1個で約55gぐらいです)

レシピ

  1. 小麦粉はふるっておく。バターとたまごは室温に戻しておく。型に紙をしいておく。
  2. バターを泡立て器でたてる。硬いとできないので室温に戻しておく。季節が寒いときは湯煎しながらするとよい。ここでよくまぜるとふくらみに影響する。気がする。レンジでチンするのはやめましょう。溶けます。
  3. じゅうぶんたてたら、砂糖をすこしづつ入れてよくすり混ぜる。合計で全量の半分の砂糖をここで入れる。
  4. 砂糖を加えたバターに、たまごの黄身のみをひとつづつ入れさらにまぜる。白身はべつにわけておく。好みでバニラエッセンスをくわえる。
  5. ふるったこむぎこをすこしづついれて、へらでまぜる。この段階では完全に混ざっていなくてもよい。
  6. 卵白でメレンゲを作る。メレンゲを作るコツは、「きれいな」道具を使うことです。油分が付着しているときれいにメレンゲになりません。ボウルも泡立器もよくあらって、水分をふいたものを使いましょう。角が立つ程度にメレンゲができたら、のこっている砂糖を全部入れてよくまぜる。
  7. バターと砂糖と卵と小麦粉を混ぜたものにめれんげを1/3いれてよくまぜる。よくまざってなじませたらのこりのメレンゲをいれる。しろいものが見えなくなる程度までまぜる。
  8. 紙をしいた型に生地を流しいれて、まんなかをスプーンなどでへこませる。170度で50分程度やく。竹串などをさして、生の生地がつかなくなれば焼き上がり。

焼き上がったら型に入れたまま冷まします。焼いた直後より翌日ぐらいのほうがおいしいです。型にもよりますが、使う材料が各100gだと18cmの型にはちょっと少なめかもしれません。生地が少なめでも、出来上がりの高さが低くなるだけで特に問題はありませんが、一気にでかいのを焼いてしまいたいひとは18cmの型で各材料の量を130gx4ぐらいにしてもOKだとおもいます。


Thursday, August 16, 2007

「場所」? -- bloggerの日本語について

前から気にはなっていたのだが、そのままになっていました。blogger.comのブログのエントリの下のところにあるポストの時刻なんかが表示されているところ。

basho

図1.「場所」?

場所ってなんだ? ちゃんと設定したらポストした場所がでるのかなあ。東京とか、名古屋とか、パリとか? ポストするときに場所入れるところなんかあったかな? などといろいろ悩んでいたのだが実は英語で表示させてみると...

at

図2. 「at」

「場所」は「at」の翻訳だった! 驚きの結果 ^^;; このブログも「at」になおしておいた。この位置で日本語の翻訳は思いつかないので...^^;; 他の西洋の言語だとこれがかえられると便利なんでしょうねえ。日本語は構造がちがうから無理だ。


今日のお昼ご飯はパスタ

面倒だったので簡単なものです。フツーの料理。なんていうんだろ。トマトのパスタ? 面倒なのでトマトソースにお湯をくわえて、そこにパスタを入れてゆでてしまいましたが、やっぱりパスタは別にゆでたほうがうまい気がする。豆のパスタとかだったらいっしょに煮るのが普通だけど。

Lunch

写真1. 本日のヒルメシ

ここで豆みたいにみえるのは知人の家で去年とれたオリーブです。オリーブは種類によるけど隔年性がつよいらしく、昨年はあまりとれませんでした。ということは、ことしはいっぱいとれるじゃないかなー? たのしみです。

ことしはうちでタイ産の「バジルシード」をまいて「メーンラック(=レモンバジル)」を育てているので、適当にむしって入れてみました。メーンラックをトマトソースに入れたのは初めてだったけど、なかなかうまいです。かなりレモンの香りが強烈でいいかんじ。イタリアでこういうの食べた記憶はないけど、ロンドンの科学博物館で食った昼飯のパスタを思い出した。それはトマトソースじゃなくてオイル系だったけどレモンの香りがしてけっこううまかった。あんまり感心たので、現地のスーパーで探して「レモンオイル」まで買ってきたのだ。あんまりつかってないけど。

いっしょにうつっている水はサンベネデットのフリザンテです。ペリエでもサンペッレグレーノでもいいんだけど、高いのよね。サンベネデットは安くてうまいからいいですね。岡山だと岡山駅の地下にある輸入食品屋にうってます。ボトル177円。


美人の条件は高い頬骨?

翻訳の本を読んでいると、「高い頬骨」というのが美人の形容として出てくることが多い。日本的には「高い頬骨」が美人の条件であるとはひろく認識されていないと思うが、西洋では高い頬骨=美人なのかな? と思って調べてみた。

高い頬骨は西洋において、何世紀にもわたって美しい顔立ちの必須要件だった。いまでも、スーパーモデルと称される人たちは、少数の例外をのぞいていずれも高い頬骨の持ち主であるし、ハリウッドで活躍する俳優たちにも、高い頬骨の顔立ちが多い。

参考文献[1]

へーしらなかった。参考文献[1]にいくつか頬骨が高い「例」が載っていますが、わたしもひとつ。びじょの代表、マリリンモンロー。

monroe

写真1. マリリンモンロ−(になるまえの写真)

今度は低い例。両方ともクリスティーナアップルゲートらしい。左の方を見ましょう。ほとんどでっぱってないたいらな頬骨。

applegate

写真2. クリスティーナアップルゲート 左:メイク前 右:メイク後

まあこうしてみると、日本人のわたしにも確かに頬骨が出てたほうが美人ぽくみえるかなあ。でもそれはなぜ?

参考文献[2]によると、頬骨が高く、顔の下部が細いのが男女問わず魅力的な顔である。また、頬骨がたいらだと、顔が長く、やつれてみえる。しばしば「悲しい顔」にみえる。とのこと。まあたしかに写真2の左はやつれて見えますねえ。

参考文献[3]にはタイトルに反して頬骨のことはちょっとしか書いてない。ナンデヤ。主に犬歯(前歯の横にあるとがった歯)について書いてありますね。なのにタイトルは「なぜ高い頬骨はそれほど広範な魅力があるのか?」となっています。まあそれだけ「高い頬骨」が魅力だという認識がひろく一般にあるということでしょうが。ちなみに男性が「ちいさい犬歯」に「大きい顔」「高い頬骨」をもっているのは女性がずっと繁殖に当たってパートナーの特性として「選択してきたから」だそうです。なんかあやしい理論ですが ^^; こういうときって必ず「女性が選択してきたから」っていう話になるんだよね。男性じゃなくて。おとこはなんでもいいからタネツケしたいので、淘汰圧にならないっていうことになってんのかね? ^^;;

参考文献[4]によると、「頬骨が高くて幅が狭く、エラが張ってなくて、あごが長い」のが白人の美人の特徴だとか。なるほどね。また、ものを噛むための筋肉はエラのあたりと頬骨につながっているので、調理しない生の食物をたべる原始的な霊長類では頬骨とエラが発達しているそうです。つまり、頬骨の幅が広く、えらが張っているほどものを噛むための筋肉が大きい=硬いものでも食べられる=生き残りやすい。顔がでかくてえらが張っているひとはより原始的! ^^; ホンマカイナ。

結局よくわからないのだが、私の勝手なる想像を述べると、にっこりするとだれでも頬の筋肉が盛り上がって高くなりますね。また年を取ると筋力が落ち、また脂肪が顔から落ちて「やつれた」かお=頬骨がたいらな状態になりやすい。だから、頬骨が高いとニッコリしているようにみえやすいし、また若くて元気にみえやすい。若い人がニッコリした顔はだれにとっても魅力的です。まあそういうことかな。タブンネ ^^;

というわけで、日本人の場合はむしろ「頬骨が高くていやだ」という悩みをかかえた女性のほうが多いと思いますが、胸を張ってニッコリしよう! むしろチークをいれて強調しましょう。きみはびじんだ! まちがいない!

参考文献

  1. 頬骨・チークボーン・cheekbones, 巣窟日誌, 2004
  2. Cheek Augmentation
  3. Why high cheekbones have such broad appeal, Telegraph newspaper online, 2004
  4. Racial variation in some parts of the skull involved in chewing, Majorityrights.com, 2005
  5. Does race mixing increase physical attractiveness?, Majorityrights.com, 2005
  6. The facial proportions of beautiful people, Majorityrights.com, 2005

Sunday, August 12, 2007

ブラウン マルチクイック プロフェッショナル 取扱説明書(MR 5550 M CA)

先日購入していらい便利に使っているブラウンマルチクイックプロフェッショナル(MR 5550 M CR)ですが、取扱説明書を見てみたい、というひとが多いようなので勝手に^^;のせてみます。ブラウンのサイトにあればいいんだけどね。探してみたけどなかった。

内容的にはごく簡単なもので、8ページしかありません。8ページ目は保証書。保証書を除く7ページを載せておきます。ちょっとでかいですが ^^;;

multiquick001.jpg

multiquick002.jpg

multiquick003.jpg

multiquick004.jpg

multiquick005.jpg

multiquick006.jpg

multiquick007.jpg

1ページづつ別の画像になっていますから、保存したいひとはそれぞれ「名前を付けて保存」してください。リンクの先はflickrになっていますからリンク先ではなくて「別名で画像を保存...」がいいでしょう。


Friday, August 10, 2007

アルミ筐体のApple新型iMacは本当に薄くなったのか?

噂されていた新しい「アルミ筐体のiMac」がアップルから発表になりましたね。ノートは既に白+透明の筐体から、アルミの筐体になっていたので、アップルの製品デザインがそういう方向に向かっているのかな、と思いました。

で、記事を見ていると「さらに薄くなった」というようなものが多い。

でもなんかそんなに薄くなったように見えないんですけど。横から見た写真がこれ。

new imac side view

図1. 新型アルミ筐体iMac

カタログ値で旧タイプと厚さの比較ができないかと思ったんだけど、カタログにはスタンドも含めた奥行きしかのっていないので比較不可能でした。しょうがないので、上のDigitalFreakの記事にのっていた新旧iMacの横からの比較図で検証してみましょう。これがその図。

new iMac and old iMac

図2. 新旧iMacの横からの比較図

これはひどい。なんかインチキダイエットプログラムのbefore-after写真みたいな ^^;; 新型の方は背面が黒だから、側面の銀色の部分だけが強調されて薄く見える。背景も黒いからますます銀色の部分だけが目に入る。右の旧iMacのほうは真っ白にぬられて背面と側面の境目もわからないようになってる。あざとすぎー。まあ筐体の一部の色を変えたり、段をつけたりして「ここはみないでー、なかったことにしてー」っていうのは、コンピューターに限らず、一般によくあるデザイン手法です。でもさー、こんな図で比較になるかっ! というわけで、重ねてみた。縮尺があってるかどうかはわからないからあくまで参考ですが。

a bit thinner?

図3. 重ねてみた

40%はうすくないけど、多少は薄いみたいなかんじですね。なるほど。でもさー、まえのiMac持ってるひとならみんな知ってると思うけど、旧iMacを横から見るとこういうかんじ。

side view of old iMac

図4. 旧iMac

見た目をカッコよくするために、白いプラスチックの上に透明な層がかぶさっています。この透明な層がけっこう厚いんです。見た目だけのために厚くなってる! 薄くなったぶんの半分ぐらいはこの透明な層の分でしょう。ようするに「薄くなった」のは、ガワが薄くなったから。まあそれもそのはずで、中の構造をみると、

old iMac

図5. 旧iMac (intel)

new iMac

図6. 新iMac (Intel aluminium)

ほとんど変わっていません。じつはこれiSightがついたG5のiMacからほとんど変わっていない。ナカミがかわってないんだから、劇的に薄くなる訳もないと言うわけです。熱処理の問題と、ハードディスクをなんとかすれば、おそらくもっと薄くすることは可能でしょうが、価格に跳ね返ってくると思います。iMacは安いからね。まあ「薄く」なることがイイコトかどうかはよくわからんし ^^;

というわけで、iMacは「薄い」のは事実。でもまえのモデルも薄い。Appleのサイトには「薄い」とあるだけで「より薄くなった」ことはあまり強調していない。英語の記事もざっとみてみたが、「まえのiMacよりうすくなった」というようなものはあまりなかった。単に「Thin」とあるだけ。参考文献に挙げたジョブスのムービーを見てみると、ひとこと「even thinner」みたいなことを言っているだけ。「より薄くなった」と書く人は「まえのモデルから変化することがいいこと」みたいな思い込みがあるんだろうか?

参考文献

  1. Apple Special Event August 2007 (スティーブジョブスのプレゼン)
  2. kodawarisan
  3. 「Intel iMac」を分解する(TechOn)

Thursday, August 09, 2007

日本人に関するジョーク

小ネタです。

ガイジンA「知ってる? 日本人って女だけなんだぜ」
ニホンジンB「えっ、なんで? 男は?」
ガイジンA「男には足の間にもう1本ちいさい足があるでしょ、だから男は三本人!」
ニホンジンB「...」


Wednesday, August 08, 2007

タイへ旅行

数日間、タイに行っていました。

sheraton grande sukhumvid

シェラトングランデスクンビットのプール

天気がよくてプールサイドで気持ちよかったのははじめの2日だけで、あとは曇りときどき雨でした。 もう寒くてプールにいられない。まあ雨期だからね。しょうがない。

LAT NAH

ラーナー

まずは食事系から。ホテルのプールサイドでメシ。とろみのついた汁にシート状の麺をおおまかに切ったようなのがはいっている「ラーナー」。味はケモノ系のダシと醤油と胡椒で、辛くないです。

laap moo+

ラープ・ムー

ホテルのそばの食堂で食べた「ラープ」。豚=ムーなので、ラープムーです。からくてうまい。イサーン料理の定番。バンコクの食堂で食べたにしてはうまかったです。あんまりからくしてなかったね。

what is it?

野菜炒めオイスターソースとにんにく味

おなじくホテルのそばの食堂で食べたなんか野菜の炒め物。オイスターソース味。オイスターソースの炒め物はからくないのがふつうです。スジばってなくて、サクサクした食感でうまかった。なんだっけなあ、この野菜。だれかおしえて ^^;

dachou

ダチョウ

次は動物系。「サムットプラカン・クロコダイル・ファーム・アンド・ズー」という、アソークの交差点付近からタクシーで200バーツ程度でいける、バンコクから南のほうにあるB級観光地にいたダチョウ。ひとみが大きくて、人間みたいでした。なんか考えてそうな顔。近づいて写真をとろうとしたらカメラをつつかれた。

may i peck you a bit?

ちょっとつつかせてー

人間より背が高くて、上からけっこうガッとくるのでコワイ! きっすはやさしくしってねー ^^;

kaba!

カバ

カバ。エサを買ってあげられる。バナナひとふさ20バーツ。ひとが近づくと、あーんと口を開けて待つカバ。カバはいつ見ても面白い顔で、とても他人とはおもえない!

DSCF5406.JPG

おまけ:筆者

italian tourists

イタリア人観光客(たぶん)

というわけで次は人物。この団体はたぶんイタリア人のツアー客。なんでイタリア人だと思ったかと言うと、ガイドがイタリア語でしゃべってたから。以前酒場でドイツ人のオヤジに「日本人はなんでいつもグループで行動するんだ、おかしいだろ、キモイ」とかって絡まれたことがあるんですが、観光客はドイツ人もイタリア人も中国人もグループのやつがおおいです! ドイツ人なんかバスでパリに観光ツアーとかするくせにー。しかもドイツから硬いパンのお弁当持参で。知らんと思ったら大間違いだ。で、この場所はバンコクでいちばん古い寺であり、またマッサージで有名なワットポーにある「ポーの木」=菩提樹。ワットポーの名前もこの木に由来している。この木はインドから釈迦がその下で悟りを開いた菩提樹の子孫をもらってきてうえたもの。とガイドが説明しているのをうしろからきいた ^^;

highschool kids(?)

タイの女子高生

タイの女子高生。日本の女子高生と違ってかなりダサイ格好を強いられている。髪型もコノヒトタチはまだましだけど、下手するとワカメちゃんみたいなおかっぱになってます。靴は必ず黒くて丸い先端の、日本だと七五三で女の子が履いていそうな靴。

in uniform

タイの女子大生

その反動で、大学生になるとこんなになってしまう。あまりにもサイズがピチピチでエッチすぎるというので、最近問題になっています。これぐらいのピチピチぶりは今やふつうっぽいですが、スカートがここまでローライズなのはちょっと珍しい。ちなみに1年生はこういうサンダルじゃなくて、スニーカーを履かないと、コワイ上級生のおねいさまがたにシメられちゃいます。

もしかしたらつづく...


Friday, August 03, 2007

fastladderのkeyboard shortcutについて

光速を超えたアグリゲータFastladderですが、マウスじゃなくて、キーボードショートカットをつかって操作するとさらにスピードアップらしい。参考文献[1]。これはFastladderじゃなくてlivedoor Readerの記事だけど、たぶんおなじ。キーボード操作だとかってに先読みしてくれるんだって。へー。これは使わない手はないですよね。

そのキーボードショートカットですが、右ペインの左上に念入りに「?」マークがついたアイコンをふたつもつけたリンクがあって、それをクリックすると画面下にショートカット一覧が出てきます。「compact」だと次の6つが表示されます。

Next feed: s
Previous feed: a

Next item: j
Previous item: k

Pin: p
Open pinned items: o

じゃー、これだけおぼえればいいのかなー、というと、それがそうでもない。s/aでフィードを移動すると、新規(未読)記事のないフィードにも移動してしまうのだ。うぜっ!

どうすればいいのかというとだ、ショートカット一覧が出ているところの下の端に出ている「More...」というリンクを押してみると、もっとたくさん出てきます。しかしところでこの「More...」の「...」は使い方間違ってるだろ。ここには「...」はいらんぞ。

で、ショートカットキーがいっぱい出てくるけど、いちばん重要なのはこれだ。

Move to the top of unread feed: w

というわけで、「w」キーでフィードのリストの一番上から順番に、未読記事があるフィードを表示しながら、「j」/「k」キーで記事の間を行き来して、ときどき長い記事で1画面に収まらないときは、「Space」キーでスクロールするのがいいですね。これマチガイナイ。おためしあれ!

参考文献

  1. livedoor Readerパーフェクトガイド, livedoorディレクターBlog, 2007

bloggerにadsenseコードを張る

このブログにもアドセンスのコードを張ってみました。普通にHTMLのコードをテンプレートの中に貼付ければいいのですが、今回は個別記事の最後、コメントの前に表示したい。普通のところに(?)いれるだけなら、テンプレートのページ要素で新しい要素を付け加えればいいんだけど。

個別の記事のページかどうかの判定文は<b:if cond='data:blog.pageType == "item"'>と</b:if>らしいです。このなかにadsenseのコードを書けば良い。場所はブログポストの直後です。テンプレート中でブログのポストの本文を表すタグは<data:post.body/>のようです。これのあとぐらいにいれればよろしい。このあたりはつかってるテンプレートごとにちがうので各自検索してー。

あともうひとつ注意点。blogger betaになったあと、テンプレート中のコメントが削除されるようになったようです。ですから、アドセンスのコード中の<と>は&lt;と&gt;と書かなくちゃいけません。これを知らなくて、5分ぐらい深刻に悩みました ^^; あいやていうか、まえにもしたはずなんだけどね...すっかり忘れてたのでここにメモしておきます。

ちなみにこの広告の背景色はいま流行りのFFF9DDです。ふふふ。

参考文献

  1. AdSense 広告をつけよう, クリボウのBlogger入門, 2006

bloggerで「Links to this post」(バックリンク)を表示する

突然ですが、bloggerにはブログでよくある「トラックバック」の仕組みがありません。そのかわり、「バックリンク」という仕組みが装備されています。詳しくは参考文献[1]が詳しいです。「バックリンク」とは、簡単に言うと、そのエントリにむけて張られたリンクの一覧を表示する仕組みです。この仕組みが働くためには、リンクするほう、されるほうの両方がWeblogs.comへ Pingをうたなくてはいけません。BloggerのデフォルトではPingを打つようになっています。グーグルさんはWeblogs.comへのPingを調べてBlog Searchにデータをインデックスして、リンクが張られていることを把握するみたいです。事実上Bloggerだけなのかなー、とおもったけど、けっこういろいろなサイトが表示されていますね。Weblogs.comっていうのは、よく使われているもの? なの?

参考文献[2]をみると、記事の最後に「Links to this post」というリンクがあって、記事個別のページにとべるようになっています。そこにはその記事へのリンクをつけているサイトの一覧が出ていますね。たとえばKirkland does the Ranger Relayという記事の最後など(図1)。

linkstothispost.png

図1. The Official Google Blogの「Link to this post」

気がついたら、このブログにはそのフィールドが表示されていないようだったので、表示されるように設定を変えてみました。やり方は以下の通り。

まず「更新ping」を打つように設定。これはわたしのところでは「はい」になっていました。「設定」タブの「公開中」で「更新の通知を送信」を「はい」にします。

ping.png

図2. 「更新ping」を打つ設定

つぎに記事の個別のページで「Links to this post」を表示するための設定。これがオフになっていました。「設定」タブの「コメント」で、「バックリンク」を「表示」にします。

backlink-blogger.png

図3. 個別記事で「バックリンク」を表示する設定

これだけだと、記事ごとのページに、そこへのリンクを張っているページ一覧がでますが、記事の一覧のページ(トップページなど)のところでは出てきません。これは別の設定があります。

「テンプレート」タブの「ページ要素」で、「Blog Posts」の「編集」を押します。

template.png

図4. テンプレートで「編集」

すると図5のようなウインドウがあらわれるので、「この投稿へのリンク」というのにチェックを入れます。するとしたのレイアウトのプレビューのところにその項目があらわれます。これはマウスでつかんで順番を変更可能です。

linkstothispost-sum.png

図5. サマリーページで「バックリンク」を表示する設定

というわけで、無事バックリンクが表示されるようになりましたー。もし、このブログにむけて作られたバックリンクがあれば、だけど! ^^;

...

....と思ったら、サマリーページで「Links to this post」というリンクが表示されていないっぽい。使っているテンプレートは「minima lefty」なのですが、このテンプレートのHTMLをみてみたらどうもそれを表示するためのコードが入ってないような...ふつうのminimaには入っているんだけどねえ。めんどうなのでこれでいいことにしよう ^^; 気が向いたらテンプレート直すかも。でもねえ、bloggerのテンプレートって、汚いんだよねえ...みるのもいやー ^^;

参考文献

  1. トラックバック, クリボウのBlogger入門, 2006
  2. the official Google blog
  3. Weblogs.com