Graphic Converterのダイアログの日本語はイマイチ
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Lamkesoftという会社のGraphicConverterというソフトがあります。「Photo Editing」のためのソフトで、まあPhotoshopと似たような目的のソフトです。 PowerBook G4には本体にバンドルされていて無料で使えて、そこそこ便利に使っていたんですが、 Intel iMacにはついてこなかったので、自分でインストールして使っていました。 25 euroの有料ソフトですが、お金を払わなくても試用可能です。ただし、お金を払っていない場合は、 起動時にダイアログがでて、30秒待たなくちゃいけない。これがそのダイアログ。
1992年からとはまた古いですね。私が初めてMacを買ったのは1993年の春でしたが、それより古い。そんなころにあったかなあ...ぜんぜん知らなかったね。
ダイアログそのものはまあとくにどうということもなく、よくあるふつうのものですね。これは英語版ですが、これとは別に日本語版もある。日本語版とか英語版とかじゃなくて、配布物はひとつで、System Preferences -> International で選ばれた言語で表示するようにすればよさそうなもんだが、いまのところ言語別のバージョンを配布中だ。そして、OSの言語が英語でも、日本語版はメニューが日本語ででます。OSの言語が日本語でも、英語版は英語でメニューが表示されます。そして、これがその日本語版のダイアログ。
なんかつっこみどころが...
- 「著作権」?
- 「(c)」?
- 「試用バージョン」?
- 450日「も」つかわれています
順番に見ましょう。(1)の「著作権」と(2)の(c)。英語版はCopyrightと©です。この表示は、自動的に著作物の著作権が認められる「無方式主義」の国(日本など)の著作物が、公的機関や公証人などにより著作物を登録をして初めて著作権が認められる「方式主義」の国で(1989年以前の米国など)、その国の方式にのっとって登録されていなくても著作権が認められるために表示するマークです(参考文献[1])。©がでる場合は©を使い、技術的に困難な場合(そういう文字がないなど)は(c)という表記でもいいということになっています。Macの場合©は出せるんだから、©をつかえばいいのに、なんで(c)をつかってるんだろう? 「Copyright」の方は©表示があればそれだけでよく、「Copyright」という表記はあってもなくてもよい。つまりオマケみたいなもん。だから「Copyright」でなくて「著作権」と表記してあっても良い。しかし上記の©を表示する理由から考えて、わざわざ「Copyright」を「著作権」と日本語にする意味はあるんだろうか? 日本人向けに書いてるんだろうか?
つぎに(3)の「試用バージョン」。これはよくない。英語版は「Try it」(試用する、試す)となっています。ほかのふたつのボタンは「購入する...」「コードを入力する...」と動作を表す表現になっているのに、なぜかここだけ「試用バージョン」。試用バージョンを「ダウンロードする」のか「試用する」のかわからない。わざわざここだけ変な訳にすることないのに。
(4)の『このソフトウェアは既に450日もつかわれています!』。英語版は「You've been using this software for 450 days!」。「既に」とか「も」とかいうニュアンスはないだろ...もっとふつうに訳せんのか! 日本語の方は「既に」450日「も」使ってるんだから、いいかげん買ってくださいよー、というふうにきこえますね。とてもなれなれしく、そしてたいへん貧乏くさい。
他にも「!」じゃありませんよ、とか、「文書による許可云々」の文がへんですよ、とか、いろいろありますね。というわけで直してみた。勝手に!
だいぶましになった。しかしこの日本語版、だれが訳したんだろ? ほかのところの翻訳はみてないけど、このぶんだとそっちも怪しそうだなー。
参考文献
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